物流・運送業界では、輸送需要が伸び悩む中、依然として事業者数は増加を続けており、企業間競争が一層、激化しています。とりわけ、業界の圧倒的多数を占める中小企業は、特定荷主依存や下請業務主体の経営方式が多く、過度な価格競争に陥りやすい傾向にあります。一方で、輸送ニーズが高度化・多様化するなか、あえて品質や環境対応にこだわり、他社との差別化を図ろうと努力されるトラック運送事業者も増加しています。

なかでも、3PLのような付加価値の高い事業形態では、荷扱いや温度管理などでも、より高品質な物流サービスが求められており、そのための仕組みや体制作りが課題となっています。

このような品質ニーズに積極的に対応するため、ISOの認証を取得し、経営体質や従業員の意識改善を図るとともに、自社の品質や環境問題に対する姿勢を内外に示すことで、競争力や事業機会を確保し、一定の成果を上げている事業者も増えています。

弊紙「物流ウィークリー」では、今後も引き続き、ISOの取得企業を紙面にて紹介するとともに、ISOの取得に取り組む運送事業者を応援して参ります。

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日の出運輸 全国40拠点でISO取得へ

 日の出運輸(佐藤慎司社長、岡山県倉敷市)が全国の40拠点で進めていた「ISO9001」「同14001」の同時取得作業が順調に推移し、12月中旬にも認証取得の運びとなっている。

 同社は平成17年6月、物流業界で2例目となる両認証の同時取得を本社、岡山主管支店で実現させたのを皮切りに、翌年には神奈川と名古屋の両支店へ拡大。また、グループ企業のロウズ観光と日の出興産、日の出自動車も同14001を取得している。

 今回の取得活動は各拠点のマネジメントマニュアルを統合するもので、これによりグループ企業も含めた全国40拠点すべてでの同時認証取得となる。「めざすべき企業の姿を体現するための通過点で、これからがスタート。ISOの仕組みを活用し、PDCAサイクルに則ってスパイラルアップしていくことで環境配慮や顧客満足度など、あらゆる側面から企業価値が強化できると確信している」と佐藤社長。

 今後は物流拠点網の再構築をはじめ、営業基盤の拡大・強化に傾注する方針。また、数年後の株式公開を視野に入れており、監査法人や新人事評価制度の導入などを進めながら内部統制を強化し、さらに組織力の充実化も図る。

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◎関連リンク→日の出運輸

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2007年10月19日

日本能率協会 ISO22000の普及に注力

 ISO審査機関の日本能率協会は今夏から、ISO22000の普及活動に力を入れている。

 同協会審査登録センター開発部の伊藤新二部長(写真右)は、ISO22000について「HACCPを管理するために、ISO9001に代表されるマネジメントシステムを加えたもの」と説明する。

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2007年10月19日

食品衛生ISO22000 物流・輸送事業者にも普及へ

ビューローベリタスジャパン 関根審査員に聞く

 食品衛生マネジメントシステム「ISO22000」が注目されている。食品メーカーを中心に、取得への取り組みを進める企業が増加。工場内での衛生が確保されれば、その基準がサプライチェーン全体で要求されることは必至で、同認証は輸送事業者にも普及することが予想される。 
05年に誕生したばかりの同認証について、審査を手がけるビューローベリタスジャパンの関根吉家主任審査員(写真)に聞いた。

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2007年7月25日

国際的な審査登録機関LRQAの教育研修、最高レベルの研修で即戦力を育成

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1760年のイギリスでの設立以来、二百四十年以上の歴史を持ち、国際的な権威と高い信頼性を誇るロイド・レジスター。その子会社として一九八五年に設立されたロイド・レジスター・クオリティ・アシュアランス・リミテッド(以下LRQA、横浜市西区)は、日本での国際的審査登録機関として、日本適合性認定協会(JAB)から第一号の認定を受けたことでも有名。高い信頼性と世界的な知名度を持つことから、安定的にISO認証取得企業が増加している物流業界でも、審査を依頼する企業が多い。一方、英国IRCAの認定を受けた教育研修機関としても有名で、高品質な研修コースを提供している。独自のコンセプトに基づいた研修について、主任講師の田中郁夫氏(写真左)と水上市三氏(同右)に話を聞いた。

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2006年11月 8日

ISO14001で『攻めの環境対策』を日本環境認証機構(JACO)に聞く

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社会全体で環境保護が叫ばれる中、物流業界でもエコドライブなどの環境活動に取り組む事業者は多い。なかでも、より熱心な事業者は、ISO14001や交通エコモ財団が認定するグリーン経営認証などの取得を進めている。今回、数あるISO審査登録機関のなかで、環境分野での審査に定評がある日本環境認証機構(JACO)環境審査部の織田元康参事(写真左)と浜野忠副部長に話を聞いた。

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2006年11月 8日